体脂肪の燃焼





唐辛子を口にすると舌がピリピリとして体が熱くなってきます。辛いのが苦手な人は舌が燃えるような火事にあったなどという表現をする人もいるでしょう。
この舌に辛いという刺激を与えているのが唐辛子に含まれるカプサイシンという成分で、その80%は小腸から吸収されそこから血液中に入り、脳などの中枢神経を刺激するのです。
そしてその刺激が副腎へと伝わり、刺激を受けた副腎からカテコールアミンという神経伝達物質が放出されます。このカテコールアミンは血液の流れに乗って脂肪組織や肝臓に達して、そこでの代謝を活発にします。

脂肪組織では脂肪を脂肪酸へ、肝臓では貯蔵糖質グリコーゲンをブドウ糖へと分解します。その脂肪酸やブドウ糖も体中に送られ、そこで燃焼して熱を発生させるのです。
実際に唐辛子を食べ体から汗が出てくるということは、体内で熱を発生させて脂肪を燃焼させているからです。タイや韓国の人にスリムな人が多いのは、もちろん唐辛子をたくさん食べるからです。

唐辛子ダイエットは食事制限や糖分の摂取を減らすよりは、脂肪を燃焼させようという考えるべきです。
そして唐辛子には副腎ホルモンの一つであるエピネフリンの分泌を促進させる作用があることが分かりました。ダイエットにはこのエピネフリンの働きも重要になってきます。
エピネフリンは脂肪を燃焼させると同時に、体のエネルギー代謝機能を活発にする働きがあります。
よく痩せにくいと訴える人がいますが、これは体内の新陳代謝が悪いのが原因。唐辛子を食べて新陳代謝を活発にしてください。