カプサイシンのパワー





カプサイシンは生の唐辛子で全体の0.02%〜0.2%、乾燥唐辛子で0.1%〜1%ほど含まれており、いわばカプサイシンは唐辛子に含まれる成分の代表選手と呼ぶべき重要な成分です。
カプサイシンは唐辛子だけが作り出すことができる成分で、口に入れたときのピリピリとした辛さもこのカプサイシンが生み出しています。
唐辛子に含まれるカプサイシンの量は、栽培された土地の風土や品種によって変化し、そのバランスが変わると味や辛さも変わると言われています。そのために辛さにも質ができ、辛味が口の中ですぐに消えていくものから、辛さがいつまでも残るという唐辛子が出てくるのです。

それではこのカプサイシンのパワーとはどのようなものでしょう。最近では痛みを和らげる鎮痛剤としても使用されており、その使用の領域を広げています。
カプサイシンの辛さが脳に刺激が伝わると、まず交感神経を刺激してエネルギー代謝を高めます。その結果、脂肪代謝が促進されて脂肪が燃焼していきます。
さらに交感神経を刺激するということは、血行が促進されて身体がポカポカと温かくなってきます。

また辛いと感じることで味覚性発汗と呼ばれる現象がおこり汗をかき、同時に唾液の分泌が増してきます。さらには食塩摂取量が減少する減塩効果も見られます。
食塩摂取量が少ない沖縄では、島唐辛子を泡盛に入れた「こーれーぐす」という調味料を日常的に用いているのはそのためでしょうか。