唐辛子の仲間





唐辛子はナス科に分類される植物で、ナスの花に似た花を咲かせます。ナス科のうちナスの原産はインドとされていますが、他のナス科である唐辛子・トマト・ジャガイモはいずれも中南米が原産で、数千年を超える歴史を持ちます。
唐辛子にかぎってはメキシコでは9000年前、ペルーでは10000年前にはすでに栽培されていた形跡があるそうです。

唐辛子は辛味が強いものから、辛味がないものまであり、辛味があるものを辛味種、辛味が弱いものを甘味種と呼んでいます。
ほとんどの人が唐辛子と聞くと鷹の爪やハバネロのような辛味種を思い浮かべるでしょうが、その種類はさまざまです。実はピーマンやシシトウなどの辛味の弱い野菜も甘味種として立派な唐辛子の1種なのです。
日本で食されている唐辛子の多くはカプシカム・アンニュームという学名の品種で、先ほどのシシトウやピーマンも植物の分類では同じ学名となっています。ちなみに唐辛子の辛味成分であるカプサイシンはシシトウにも含まれています。
そして皮の色も赤ばかりではなく、青唐辛子のように緑色をしたものもありますし、赤ピーマン・黄ピーマンと呼ばれるパプリカなども唐辛子の1種です。
唐辛子は1つの品種で紫や黒のものもあり、実に多彩でバラエティーに富んだ植物なのです。

まとめると、唐辛子にも鷹の爪・シシトウ・ピーマン・パプリカ・ハバネロと色々な種類があるのですね。