抗酸化作用





今ではすっかりお馴染みとなった「抗酸化」という言葉ですが、この抗酸化作用を唐辛子でも得ることができるのです。
唐辛子の抗酸化作用は日本でも古くより知られていました、唐辛子が世界に広まった背景にはこの抗酸化作用があったことだとも考えられます。昔は冷蔵庫のような食材を保存するようなものはなかったので、食品の酸化や腐敗を防ぐことはとても重要だったからです。

では食品にとっての酸化は分かるのですが、人間にとっての酸化とは何なのでしょうか。人間の酸化、それはすなわち老化を意味します。肌が酸化するということはシミやシワが増えます。体内の増えすぎた活性酸素は糖尿病や動脈硬化などの生活習慣病を引き起こす一つの原因です。
つまり抗酸化物質を摂るということは活性酸素の有害作用を阻止できることであり、同時に体の老化を防ぎさまざまな病気を予防することだと考えられます。

唐辛子に含まれる抗酸化物質はカプサイシンという成分で、カプサイシンは抗酸化作用を持つビタミンEに勝る酸化防止作用があることが知られています。
さらにカプサイシンだけでなく、このビタミンEもかなり含まれており、日本に出回っている唐辛子は主に粉末の乾燥したものですが、その乾燥唐辛子にはカプサイシンとビタミンEの含有量が生のものよりも数倍も含まれています。
もう一つ、生の唐辛子にはビタミンCが多く含まれ、これは乾燥唐辛子にはほとんど含まれていません。ビタミンCが抗酸化物質であり肌に良いということは誰でも知っているでしょう。
話をまとめると、唐辛子は乾燥したものでも生のものでも、どちらも人間の老化を防ぐ抗酸化作用が見られるのです。