発汗作用





キムチなどの辛いものを食べると汗をかいてきます。これは味覚性発汗と言われる現象で、人間の舌が辛いと感じることで汗が出てくるというものです。
唐辛子を食べることで汗をかきますが汗をかく場所も人によってさまざま、主に首やおでこのあたりでの発汗が目立ち、中には全身ビッショリになる人もいるはずです。
日本ではこの発汗作用を嫌う人もいますが、メキシコやタイでは唐辛子の発汗作用をとても好んでいます。汗をかくとかえって体が爽快に感じることができるからでしょうか。

さて、汗はダイエット効果だけでなく、排泄機能という重要な役割を持っています。
人間は尿で体内の老廃物を体外へ排泄します、汗も微量ではありますが体内に溜まった老廃物を水分と一緒に追い出す働きをします。そして汗と共に皮脂も分泌されるので、肌に適度な湿度(潤い)を与えてくれます。
よく汗をかくと体がベタベタすることを嫌う人が多くいますが、汗をかかないと皮膚は枯れたようにカサカサになってしまいます。つまり汗をかくということは、老廃物を体外へ排泄するだけでなく皮膚の潤いから体温の調整まで行っている、重要なものなのです。

しかし現代では冷暖房設備の発達で、室内どこに行っても快適な気温になっています。これでは人間が本来もっている発汗機能が衰えてしまうのではないでしょうか。
普段から冷暖房を使用しないことは難しいですよね、仕事にならないし。。。そんなときには唐辛子はとても有効です。なにしろ体の中から温めて発汗を促してくれます。
そんな唐辛子も食べればよいというわけではありません。ちゃんと舌で辛さを味わわないと発汗作用は期待できないのです。水などで胃に流すのではなく、じっくりと味わうことを心掛けましょう。