脳内麻薬の分泌





みなさんエンドルフィンという物質をご存知でしょうか??これは内因性モルヒネとも呼ばれる化学物質で、これが分泌してくると本来苦しいはずのことが心地よく感じてしまうのです。
ランナーズハイという現象が分かりやすいかもしれません、ランニングをしていると苦しいはずが、なぜか心地よい気分になったことはありませんか??それは脳内でエンドルフィンが大量に分泌されたために起こった現象です。
エンドルフィンは脳内麻薬とも呼ばれ、その働きは脳の痛覚を伝達する神経を遮断して、そのうえに快楽ホルモンというドーパミンを分泌します。すると走っているときの苦しみが消えて、なんともいえない快感を味わうという結果となるのです。

実は唐辛子にもエンドルフィンを分泌させる作用があります
唐辛子に含まれるカプサイシンが体内に入ると、体はその刺激を異物だと認識して取り除こうとします。カプサイシンによる刺激が痛みだと脳が認識したときに、脳は体を守るために反射的にエンドルフィンを分泌するというわけです。
唐辛子を食べると気分が高まり、高揚状態になったことはありませんか??あれは唐辛子がエンドルフィンを分泌したことが原因だったのです。

エンドルフィンが脳内麻薬だと言われるのは、麻薬と分子構造がとても似ているからで、辛いものは癖になるというのは実は唐辛子は麻薬と同じようなものだったからなのです。
しかしエンドルフィンが大量に分泌されても、他の麻薬のような体をボロボロにしてしまうということはありませんので、安心してください。